てとあんとつみ

一つの言葉がわからなくなって
気が付いたら何もかもがわからなくなっていた。

――あれ?なんでいえばいいんだっけ?

そんなことをいつも疑問に思いながら
ひたすらあたりを見回して探す。

――あれ?ここさっき探さなかったけ?

何度も同じ所を探している気がしてきた。
何度何回探しても手に触れるものはなく
手の中は闇の中であった。

何を持とうとしても
何を掴もうとしても
何を探したとしても
手の中は真っ黒。

――あれ?なんで?

気が付いたときには
自分の手がやみに染まて
見えなくなっていた。