物差しをください。

人はそれぞれ物差しを持っている。
何を測るのにも自分の物差しが必要になる。
子供のころには大事に持ち歩いて、いろいろなことを覚え、いろいろなものを測れるようにといわれる。

だけどある日突然いわれるんだ。
――変…。って

ほかの人のものさしと自分の物差しが寸分狂わず同じになるわけがないのに、同じものさしとして使えるものを用意しなくちゃいけなくなる。
何を測るのにもほかの人と同じような結果が出ないといけなくなって、測ったときに違いが出るだけで自分が間違っているって思うようになる。

なんでなんだろうな。何でなんだろうね?
いつからそうなるんだろう?いつからそんな風にしなきゃいけなかっらんだろう?

気がついたらはみ出し物。
気がついたら無神経。
気がついたら社会のごみ。

気にしたって仕方ないんだけどね。気になっちゃうっていう悔しさ。
気にしないようにして知らん顔すれば、ますます泥沼の中。

本当はさ、自分の物差しなんて持たなくていいんだ。ちゃんと物差しくれるならそれをくれればいいんだ。
誰がくれる?誰に言えばもらえる?