照りつける夏

無限に広がる青空の下。毎年繰り返されるじりじりとした日の照り返しをよけながら道をゆく。

行く先に何があるとか、誰かが待ってるとかはない。ただ広がる―夏―という時期をかみしめながら歩く。

蝉のジリジリという声が太陽の暑さをさらに増し私の体力を奪ってこようとするが、そんなものなんか気にしていられない。

このワクワクとドキドキを感じられるのは今だけなのだから……。

眩しすぎる空と陽炎を眺めながら私はいろんなことを考えながら足を進める。

――今日はスイカが食べたいな!
――帰ったら水浴びも楽しそう!

いろんなワクワクが止まらない。

――もしかしたら好きなあの人に会えるかもしれない!
――ゲリラ豪雨に会うかもしれない。

ドキドキも止まらない。

進んでも進んでも暑さは追いかけてくる。全身を一気に包み込まれるこの感覚が、私は好きだ。