夜の侘しさ

ふとした時に急に言い知れぬ思いが込み上げる。
それは何とも言えない不安にも似ており、虚無感にも近い。

何故そんな気がしたのか思い当たる節を探してみる。

夜という音の少ない世界で自分一人の―音―に飲み込まれたからか。ふと周りを見渡しても寄り添う人はおらず、ただ温度のない世界があるからだろうか……。

なんともいえぬ。

なんとも表現しがたいこの思い……。

何も目的を持たず、なににも希望を持たず、ただ時間だけをむさぼるように浪費している毎日繰り返す人生を歩んでいる報いなのだろう。

そう納得してため息交じりの息を吐いた。

――瞬間。

腹の音が自分しかいない部屋の中で、これ以上ない音量で鳴り響いた。

 

私はお腹が減っていたのだ……。